ソライアの当たり年!アンティノリが求めたワインの味わいと飲み頃!

ソライアワイン イタリア

ソライアの当たり年を紹介!イタリアワイン界を代表するトップの生産者が作り出すワインの味わいや飲み頃を見ていきましょう。どのようにしてソライアワインが造られてきたのか、そして当たり年がどのように評価されているかを分析していきます。

ソライアの当たり年(グレートヴィンテージ)

2018年、2017年、2016年、2015年、2013年、2006年、1997年

ソライアは恵まれた年、優れた年しか生産しないというこだわりです。なので購入できるヴィンテージすべてが当たり年なのかもしれませんが、その中でも優良なヴィンテージをピックアップしました。

ソライアワイン棚

ソライア当たり年 2018年

ジェームス・サックリング 97点
デカンタ 98点
ワインアドヴォケイト 97+点
このヴィンテージを今購入して10年後には価格がどれだけ上がっているのか気になりますね。

ソライア当たり年 2017年

ジェームス・サックリング 97点
ワインアドヴォケイト 95点
ワインスペクテーター 95点
デカンタ誌 97点
ヴィノス誌 95+点
飲み頃を迎えるは10年後ですね。飲み頃に購入しようとすると価格は跳ね上がってしまいます。

ソライア当たり年 2016年

ワインアドヴォケイト100点満点
「芳醇な2015年に対して、ミネラルによって研ぎ澄まされた美しい仕上がりの2016年。両者ともに素晴らしい個性を持ち、どちらも賞賛に値する。」
と、有名ワイン評価雑誌も大絶賛。」

ジェームスサックリング100点満点
「信じられないほど深みのある驚異的な仕上がり」
100点満点のヴィンテージワインまだ購入可能みたいです。

現在は下記の販売しか見つかりませんでした。

ソライア当たり年 2015年

ワインアドヴォケイト100点満点
ジェームスサックリング100点満点


アンティノリ社のコメントでは世界的に需要が高い 200点
ここまでの高評価のワインを是非飲んでもらいたいです。

ソライア当たり年 2013年

ワインアドヴォケイト 97+点

ソライア当たり年 2006年

ロバートパーカー氏には「過去でも指折りのグレードヴィンテージ」と賞賛されました。飲み頃を迎えてますね。

ソライア当たり年 1997年

気候的にもとても良い年でブドウの成熟もとても良かった年です。優良年のヴィンテージは10年~30年後に飲み頃を迎えます。

ソライアの当たり年の飲み頃

テラスでワインを飲む

当たり年の優良年ほど成分が充実しており、長期熟成に向いております。飲み頃までには少し時間が掛かります。
10年~30年後に飲み頃を迎えます。

気候によってブドウの成熟が難しい年ほど成分はやや希薄になります、飲み頃には早く達しますが長期熟成には向かない傾向があります。
7年~20年後に飲み頃を迎えます。

ソライアの味わい

ソライア

凝縮された上質な果実味に包まれ、当たり年は特に骨格がしっかりしたワインですが、タンニンは繊細でとてもエレガントです。

とても深いコクがありミネラル感と綺麗な酸が上品で余韻が長いのが特徴です。
熟成させることで非常にバランスの良い仕上がりに変化していきます。

アンティノリ氏が手掛けるトップワイン

アンティノリ

有名スーパータスカンを2つも手掛けるイタリア最高峰ワイナリーです。イタリアワイン界で有名アンティノリ。

その歴史は1385年、ジョンバンニ・ディ・ピエロ・アンティノリ氏がフィレンツェのワインギルドに加盟した事から始まりました。 

1970年代にはスーパータスカン「ソライア」と「ティニャネロ」を生み出し、その実力を世界に知らしめました。
(ソライアワインを生産する前にティニャネロを手掛けておりました) 

現在ではトスカーナ州、ウンブリア州、ピエモンテ州などイタリア全土に10以上のワイナリーを所有しております。

「土地とのつながりに感謝する」という理念のもと、その土地のテロワールと歴史を反映した高品質で多彩なワインを造り出しています。

イタリアワインの伝統、そして歴史を牽引してきた、まさにイタリアのトップ・ワインメーカーがアンティノリです。

世界的スーパータスカン「ソライア」

トスカーナのブドウ畑

アンティノリの最大の魅力は何と言っても、「土地のスペシャリスト」と言うべき個性を備え、イタリア各地に素晴らしいワイナリーを数多く所有している事です。

キャンティ・クラシコにテヌータ・ティニャネロ、ペポリ、バディア・ア・パッシニャーノと3つの代表的なワイナリーを経営しております。

その中でもアンティノリのフラッグシップワイン、「ティニャネロ」と「ソライア」を生み出しているのがテヌータ・ティニャネロ・エステートなのです。

1971年に「ティニャネロ」誕生させその7年後、1978年にカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした、もう一つのスーパータスカン「ソライア」をリリースしました。

この2つのワインはリリース直後から伝統在来品種サンジョヴェーゼに外来品種カベルネ・ソーヴィニヨンを合わせたことで異端視されましたが、その後海外では軒並み高評価を獲得し「世界的スーパータスカン」として爆発的人気を博し、一躍スターダムに上り詰めました。

スーパータスカンとは

トスカーナの大地

ワイン法とは別で世界中で非常に高い評価を受けたスーパータスカンが誕生しました。

イタリアの土着品種ではなく、国際品種のブドウである、カベルネ・ソーヴィニヨンを使っている品質の高いワインが次々に造られました。

スーパータスカンに関する詳しい記事はこちら↓
ルーチェワインの当たり年!(LUCE)

ボルゲリ サッシカイアの当たり年!ワインの飲み頃と評価

ソライアの畑は最高の条件が揃った優良区画

ソライアぶどう畑

テヌータ・ティニャネロの畑が位置するのは、キャンティ・クラシコの中心部で、319haのうち、127haもの広大な面積がブドウ畑として広がっております。ここは15世紀にはすでに銘醸地としての記述があったほどの優良区画です。

標高は350~400mという高地にあり、昼は暖かく夜は冷涼というブドウ栽培に最適な気候です。
イタリアのトスカーナらしい丘陵地帯は日当たりが良く、非常に急な斜面を這うようにブドウ畑が続きます。

その畑は粘土石灰岩の土壌が特徴で、約500万年前から250万年前の石灰岩や片岩に富んだ土壌から構成され、その中でもソライアの畑は斜面の中で最も日当たりの良い場所に位置しており、面積は僅か20haでティニャネロの3分の1程度なのです。

その上、ワインは優良年にしか生産されないため、数ある有名スーパータスカンの中でも非常に入手困難なワインとなっております。

「アルベレーゼ・システム」による贅沢なワイン造り

ソライアの土壌

ブドウ造りでは、世界でアンティノリだけが取り入れている「アルベレーゼ・システム」という、白い石を使用したサンジョヴェーゼの栽培方法が最大の特徴です。

アンティノリが所有するソライアとティニャネロのみ、この栽培方法が使用されていますが、このアルベレーゼ・システムには大変な手間とコストが必要なためだと言われております。

アルベレーゼ・システムとは
白い石を砂利の大きさに砕き、地中20センチ程度にまで混ぜ込む手法です。

そうする事により水はけが良くなり、石に反射された光がサンジョヴェーゼの果実をゆっくりと熟成させ、水っぽく、酸味だけが際立つのを防止します。
また雑草の繁殖も阻止する役割もあります。

この栽培方法でサンジョヴェーゼのポテンシャルを最大限に引き出していることが分かりますね。さすがキャンティクラシコに3つの代表的なワイナリーを所有しているだけありますね。サンジョヴェーゼを知り尽くしております。

ワインの醗酵からボトリングまで

樽醗酵

厳しい選果の下で収穫されたブドウは丁寧に除梗され、円錐形タンクに移されて醗酵を開始します。
ブドウの色合いを保ちながらフレッシュな果実味と繊細なアロマ、エレガントなタンニンが消えないよう、細心の注意を払います。

発酵後は小さなオーク樽でマロラクティック発酵を行い、深みのある味わいを形成。
熟成においてはフレンチオークまたはハンガリー産のオーク小樽で約18ヵ月間寝かします。

大樽と比較し樽の風味が反映されやすく、酸やタンニンがマイルドになるのが小樽の特徴です。

力強いブドウの3品種の風味に適度な樽のニュアンスが加わり、複雑性やしなやかさを与えます。
そしてブレンドした数ヵ月後にボトリングされています。

遊び心からのソライアの誕生

ソライアのワイナリー

「ソライア」は造り手の遊び心から生まれたわいんです。
ティニャネロがサンジョヴェーゼ主体で造られておりましたが、ソライアは造り手のユニークな発想により、品種の構成を逆転してカベルネ・ソーヴィニョンを主体としてリリースされたワインです。

いつの時代も遊び心は大切ですね。やっぱり普段と違う発想がヒントとなったり思わぬ発見につながるんですよね。

そして世界第1位を獲得

研究成果

そのような遊び心で造られたソライアは、なんと2000年にはワイン・スペクテーター誌でイタリアワインで初めて世界第1位を獲得するなど、伝説的スーパータスカンに君臨しました。

ソライア=「照りつける太陽」という名に相応しく、ボルドーワインにも引けを取らないエレガンスと力強さで飲む人を魅了しております。

ソライアの品種構成

ソライアブドウ畑2

ソライアはカベルネソーヴィニヨンを主体に、サンジョヴェーゼ、カベルネ・フランの品種構成で造られます。(ソライアの原産地呼称はIGT. TOSCANA)

ソライアの平均的な品種構成
■カベルネソーヴィニヨン 75%
■サンジョヴェーゼ 20%
■カベルネ・フラン 5%

ヴィンテージによってはカベルネ・フランが使用されずに
カベルネ・ソーヴィニョン80%
サンジョヴェーゼ20%
で造られることもあります。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネソーヴィニヨン

フランス・ボルドー地方原産の黒ブドウ品種。ボルドーが世界一有名なワイン産地であるのと同様に、ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンも世界一有名なブドウ品種です。

カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配により生まれたとされていて、小粒で果肉に対して種子の比率が大きく、果皮が厚いため、タンニン(渋み成分のポリフェノールの一種)が豊富で色調の濃いワインになります。

ボルドーではジロンド川左岸のメドックやグラーヴ地区で主に栽培され、引き締まった味わいの長期熟成タイプのワインが造られます。故郷のボルドーから世界各国へ赤ワイン用ブドウの中で栽培面積世界第1位を誇るカベルネ・ソーヴィニヨン

晩熟で、冷涼な産地では十分に熟成しづらいため、比較的温暖で雨量が少なく、水はけの良い場所で栽培されています。フランスでは1980年代に栽培面積が増加し、ボルドー地方からヨーロッパ全土に広がり、アメリカのカリフォルニア州やチリ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、日本のほか、中国の雲南省や山西省でも栽培されている。

サンジョベーゼ

サンジョベーゼ

トスカーナ州をはじめ、イタリアの代表的な赤ワイン用品種です。キャンティの主要品種としても有名で、濃いルビー色でタンニンと果実味が豊富なワインが造られ

カベルネ・フラン

カベルネフラン

カベルネ・フランは赤ワインの原料となる果皮が黒いブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンの交配親(原種)です。房は小さめ、青みを帯びた黒い果粒で、ブドウの外見はカベルネ・ソーヴィニヨンにかなり似ています。

一般的には、ボルドーの赤ワインに代表されるように、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのワインにブレンドする品種として栽培されていますが、カベルネ・フラン主体もしくは単独で造られるワインもあります。

まとめ

イタリアトスカーナで造られるスーパータスカン「ソライア」はアンティノリが手掛けることによりその土地のポテンシャルを全て活かし、コストや大変な手間を掛けて素晴らしいワインを造り上げています。

そのワインの味わいはタンニンと酸からの骨格に特徴を持ち、緻密なタンニンにほんのり甘みがありとてもエレガントです。サンジョヴェーゼ固有品種とカベルネ・ソーヴィニョン外来品種が合わさった奇跡的なワインです。

アンティノリワイナリー建物

アンティノリが生産するワインは色々と飲む機会がありましたが、どれも上質で素晴らしいワインです。まだ飲んだことがない方には是非おすすめしたいです。

そしてソライアを飲まれた方は、次はティニャネロを是非飲んでもらいたいです。品種の構成が変わるとどうワインは変化をするのか、ソライアとの比較は楽しそうですね。

ソライアの地図
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