カマルカンダ ガヤ 当たり年 ボルゲリのスーパータスカン

カマルカンダワイン イタリア

カマルカンダはイタリアワインの帝王ガヤが立ち上げたワイナリーの名を冠したワイン。香り高く濃厚な味わいでカマルカンダのフラッグシップワインです。イタリアワインの帝王が探し求めた理想の地ボルゲリで造られる最高のワインです。

最優良年とされる当たり年

ワインの試飲

■2001年 ■2006年 ■2010年 ■2016年 ■2018年 ■2019年 ■2020年

上記のヴィンテージに関してはトスカーナ全体の最優良年とされており、このカ・マルカンダでも当たり年と言えます。市場にもなかなか出回る数が少ないので見つけたワインは早めに買っておきましょう。

飲み頃のヴィンテージを購入することは難しいので、若いヴィンテージのワインを買い飲み頃まで待つのがポイントです。

当たり年を分析、評価

ワイン誌評価による最近のヴィンテージの獲得点数を見ていきましょう。

■ビベンダは5点満点(イタリアソムリエ協会が発行しているワイン専門誌)
■ガンベロロッソは3点満点(イタリアのワイン専門評価誌です)

カマルカンダ2020年

ワインアドヴォケイト 95点
ワインスペクテイター 95点
ヴィノス 96点
ジェームズサックリング 95点

カマルカンダ2019年

ワインアドヴォケイト 97点
ワインスペクテイター 95点
ヴィノス 94+点
デキャンター 96点
ジェームズサックリング 95点

カマルカンダ2018年

ビベンダ2022 5グラッポリ
ワインアドヴォケイト 95点
ワインスペクテイター 95点
デキャンター 92点
ジェームズサックリング 94点

カマルカンダ2017年

ビベンダ2021 5グラッポリ
ガンベロロッソ2021 2ビッキエリ

カマルカンダ2016年

ビベンダ2020 5グラッポリ
ワインアドヴォケイト 96点
ワインスペクテイター 93点
ジェームスサックリング 94点

カマルカンダ2015年

ビベンダ2019 5グラッポリ
ガンベロロッソ2019 1ビッキエレ
ワインアドヴォケイト 96点
ワインスペクテイター 94点
ジェームスサックリング 92点

カマルカンダ2014年

ガンベロロッソ2018 2ビッキエリ

カマルカンダ2013年

ビベンダ2017 5グラッポリ
ガンベロロッソ2017 3ビッキエリ
ワインアドヴォケート 95点
ワインスペクテイター 95点

カマルカンダ2012年

ビベンダ2016 5グラッポリ
ガンベロロッソ2016 赤2ビッキエリ

スーパータスカンワインの飲み頃

ワインの乾杯

スーパタスカンのワイン全般に言えることですが、比較的に早く飲み頃を迎えます。品種的にはボルドーのように長期熟成可能な品種なのですが、イタリアのこの地で造られるワインは若いうちからすぐ愉しめるワインが多いです。

しかし実は熟成ポテンシャルもとても高く、誕生から半世紀以上を経て現在その複雑さや洗練された味わいを見事に発揮しています。

優良年のヴィンテージでは6~20年で飲み頃を迎えます。

スーパータスカンについてはこちらで紹介しております

サッシカイアの当たり年!(SASSICAIA)ボルゲリ

カマルカンダはイタリアのワイン界の帝王が創設

ぶどう畑

イタリアのワイン界の帝王として、最高峰の地位を不動のものとしているガヤ。1859年にピエモンテ州で初代ジョヴァンニ・ガヤ氏によって創設されました。

それ以来、家族経営による徹底した品質主義を貫き、最高品質のワインを常に生み出しています。4代目当主、アンジェロ・ガヤ氏はガヤを語る上で最も欠かせない存在となっております。

アンジェロ氏は、ピエモンテの伝統あるワイン造りの中でバリック(小樽)、単一畑の概念、国際品種の栽培を導入し、歴史的な革新を次々と成功させてきました。

その結果、イタリアワインの評価において最も権威ある評価誌ガンベロ・ロッソにおいて、ガヤは最高評価を歴代最多で獲得。そして、醸造の分野で傑出した業績を挙げた人物に与えられる「ワインメーカーズ・ワインメーカー・アワード」を2019年に受賞し、「帝王」の名を手に入れました。

アンジェロガヤがトスカーナで最高品質のワインを目指して探し求めた土地ボルゲリ

ボルゲリぶどう畑

最高峰のバルバレスコを極めたガヤがトスカーナの地で最高品質のワインを目指して探し求めた土地ボルゲリ。

理想の土地をどうしても手に入れたいと所有者と18回にもわたる長い交渉の末に、ようやく手に入れた土地がこの「カマルカンダ」です。

元祖スーパータスカン「サッシカイア」と同じタイプの土壌にこだわり、そしてサッシカイアとはまた違うメルローを主体にガヤならではの新しいスタイルのスーパータスカンを確立させました。

当時カベルネ ソーヴィニヨン主体のボルドーブレンドが主流であった中で、このカマルカンダの存在は、「偉大な成功」と評価されています。

2018年は『ワインアドヴォケイト』95点を獲得、『ワインスペクテーター』95点獲得、『ジェームズサックリング』94点獲得、『デキャンタ』92点を獲得しています。

カマルカンダは国際品種を栽培するのに最適な土壌

カマルカンダの土地はサッシカイアなど一部のトップワイナリーにしかみられない特別な土壌でした。

テッレ・ブルーネと言われるロームと粘土を含む黒い土とテッレ・キアーレという石灰質が豊富で石や砂利を多く含む白い土が入り混じる個性的なテロワールは、国際品種を栽培するのに最適でした。

ワイン評論家で有名なロバート・パーカー氏が高く評価

ぶどう

ワイン評論家で有名なロバート・パーカー氏は、「アンジェロ・ガヤ氏は、自身のワインに関して常に意欲的な姿勢をみせているが、ボルゲリで手掛けている『カ・マルカンダ』のことになると、特別な愛着と情熱をうかがわせる。

この『カ・マルカンダ』は、ガヤ単体で実現し完成させた『究極のワイン造り』を表現していると言っても過言ではない。」と高く評しています

ボルゲリで挑む挑戦的なワイン造り

ワイナリー

1996年のワイナリー設立から25年を経て、現在このカ・マルカンダを取り仕切るのは、アンジェロ・ガヤ氏の右腕として活躍するのは娘のガヤ・ガヤ氏です。

彼女はワイン造りにとても熱心で、毎週のようにワイナリーに足を運び、畑やブドウの状況を細かくチェックし、「ブドウの樹齢も20年を超え、すばらしい品質のワインを生み出すことができている。」とその品質向上に自信を見せております。

常に最高品質のワインを追い求めるガヤのワイン造り。そこにはテクニックだけに頼らず常に変動する環境の中で、先を見据えてアクションを起こすガヤの革新的なワイン造りが深く関係しているのです。

カマルカンダ品種構成

品種チェック

メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランでワインを確立しその後カベルネ・ソーヴィニヨン主体へと変化を遂げております。

2015年以降の品種構成、ブレンド比率を変更

2015年を境に品種構成を変更しています。従来ではメルロ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランの3つの黒ブドウ品種をブレンドしていましたが、2015年以降カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としてカベルネ・フランを少量ブレンドするという、セパージュの変更を実施しました。

ブドウを栽培する際の平均気温の上昇に伴い、晩熟型の品種が安定して完熟が可能になったためと言われております。この品種構成の変更によって、「歓迎的で色彩豊か、そしてリラックスできて野性的。」であることという、ガヤ氏が考えるボルゲリの魅力が表現されています。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネソーヴィニヨン

フランス・ボルドー地方原産の黒ブドウ品種。ボルドーが世界一有名なワイン産地であるのと同様に、ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンも世界一有名なブドウ品種です。

カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配により生まれたとされていて、小粒で果肉に対して種子の比率が大きく、果皮が厚いため、タンニン(渋み成分のポリフェノールの一種)が豊富で色調の濃いワインになります。

ボルドーではジロンド川左岸のメドックやグラーヴ地区で主に栽培され、引き締まった味わいの長期熟成タイプのワインが造られます。故郷のボルドーから世界各国へ赤ワイン用ブドウの中で栽培面積世界第1位を誇るカベルネ・ソーヴィニヨン

晩熟で、冷涼な産地では十分に熟成しづらいため、比較的温暖で雨量が少なく、水はけの良い場所で栽培されています。フランスでは1980年代に栽培面積が増加し、ボルドー地方からヨーロッパ全土に広がり、アメリカのカリフォルニア州やチリ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、日本のほか、中国の雲南省や山西省でも栽培されている。

カベルネ・フラン

カベルネフラン

カベルネ・フランは赤ワインの原料となる果皮が黒いブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンの交配親(原種)です。房は小さめ、青みを帯びた黒い果粒で、ブドウの外見はカベルネ・ソーヴィニヨンにかなり似ています。

一般的には、ボルドーの赤ワインに代表されるように、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのワインにブレンドする品種として栽培されていますが

まとめ

glasses of red wine

私が考えるスーパータスカンとは本当に品質が良く、その中でもこのカマルカンダは芳香豊かで、赤いバラ、熟したプラムそして力強いタンニンと酸がこのワインの骨格を形成しています。そして冷涼なボルゲリから生まれるカベルネ種の特徴をとてもエレガントに表現しておりました。

イタリアのボルゲリが産むワインは有名ですが、このワインもまたとても思い出に残るワインの一つです。ボルドーワインが好きなお客様に私は良く出しておりましたが、みなさんとても気に入っていただけておりました。

もちろんフラッグシップのこの「カマルカンダ」だけではなく「マガーリ」も良く出るワインです。ガヤのこだわりが伝わるワインです。ジョヴァンニ・ガヤ氏がどうしても手に入れたかった気持ちが本当に分かります。

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