ボルゲリ サッシカイアの当たり年!ワインの飲み頃と評価

サッシカイアワイン画像 イタリア

ボルゲリサッシカイアの当たり年を紹介します。サッシカイア(SASSICAIA)は、イタリアトスカーナ州のボルゲリを拠点とするワイナリー、テヌータ・サン・グイドが生み出したワインブランドです。イタリアを代表する高級赤ワインサッシカイアの当たり年から飲み頃や評価をご紹介。

サッシカイアの当たり年(グレートヴィンテージ)

ワイングラス

2020年、2019年、2018年、2016年、2015年、2009年、1985年

パーカーポイントで100点を付けた2016年、1985年まだ購入が可能です。

ロバート・パーカー
ジェームズ・サックリング
ワインスペクテーター

上記3つの評論家や評価会社によって98点以上が含まれるヴィンテージをピックアップしております。

2016年はパーカーポイント100点、ジェームズサックリンク99点

  • Robert Parker: 100点
  • James Suckling: 99点
  • Wine Spectator: 97点

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%で構成されており、パーカーポイント98点、そしてジェームズ・サックリンク99点と素晴らしい年で有名です。

酸と緻密なタンニンがワインに深みと骨格を与え、優雅でエレガントな味わいのヴィンテージです。

飲み頃は、良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅く長期熟成可能です。10年~35年で飲み頃のピークを迎えます。

1985年当たり年パーカーポイント100点

サッシカイアでは有名で伝説的なヴィンテージがこの1985年となります。パーカーポイント100点ですが、とんでもなく濃密でシルキーです。

これぞスーパータスカンです。長期熟成が可能なので現在見つけることができれば現在も素晴らしい味わいを楽しめます。

2020年当たり年

  • Robert Parker: 96点
  • James Suckling: 97点
  • Wine Spectator: 97点
  • ルカ ガルディーニ: 98+点(2020)
  • デカンター: 97点(2020)
  • アントニオ ガッローニ: 97点(2020)

2019年当たり年

  • Robert Parker: 98点
  • James Suckling: 99点
  • Wine Spectator: 98点

2018年

  • Robert Parker: 97点
  • James Suckling: 97点

2015年当たり年

  • Robert Parker: 97点
  • James Suckling: 99点
  • Wine Spectator: 97点

2009年当たり年

  • Robert Parker: 94点
  • James Suckling: 98点
  • Wine Spectator: 93点

当たり年ではなくても素晴らしい品質と味わい

サッシカイアは当たり年でなくても素晴らしい品質でワイン愛好家を満足させる素晴らしいワインです。

当たり年ではないヴィンテージでも10万円以上の値段になっておりますし、世界的ワイン評論家が当たり年としなかったヴィンテージも素晴らしい品質と味わいです。

少しだけ飲み頃も早く迎えることもあり、早飲みとは言いませんが、早めに飲むこともできます。言うまでもなく素晴らしい味わいです。

本来750mlで25,000円~35,000円で楽しめるワインです。こちらより色々なヴィンテージを探してみてください。

味わいは最上級!もちろんプレゼントにもおすすめ

プレゼントに

元祖スーパートスカーナで有名!

このワインの特徴は、風格ある格付けの上級ボルドーを彷彿させます。骨格や緻密なタンニンと酸のバランスが良く、その質感はしなやかで、円熟した豊潤な果実味を感じ、優雅さもエレガントな印象も感じられます。

そして味わいは若いうちからもバランス感覚に優れておりますが、熟成する事でより円熟味の増したビロードな味わいへと成長します。こんなワインをプレゼントされたら嬉しいですね。

スーパータスカンとは

ワイングラス

イタリアではワイン法により品種の制限があります。その品種を守っていないワインに関しては上級の格付けがされません。

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スーパータスカンが生まれたきっかけは?

発見

イタリアのワイン法による格付けには、イタリアワインとしての独自性がとても重視されます。

イタリアワインのワイン法に基づく上級の証である「DOCG」や「DOC」の格付けを得るためには、イタリア固有品種のブドウを使わなければいけません。

しかし、イタリアでは国際品種のブドウである、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどを、使って造られる素晴らしいワインがあります。

国際品種(カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ここではカベルネ・フランなど)のブドウを使ったワインは、いくら品質が高くても「DOCG」や「DOC」の上級には格付けされません。

ワイン法とは別で世界中で非常に高い評価を受けたスーパータスカンの誕生

ワイン法とは別で世界中で非常に高い評価を受けたスーパータスカンの誕生

イタリア国内では、固有品種を使用するワイン法にとらわれずに自由にワインを造りたい、という動きが生まれました。

そんな中トスカーナ地方において、国際品種のブドウである、カベルネ・ソーヴィニヨンを使っている品質の高いワインが次々に造られました。

これらのワインは、世界中で非常に高い評価を受けており、中には「DOCG」や「DOC」のワインよりも、高く取引されるものも出はじめました。

そしてこのようなワインのことを、固有品種にとらわれない「スーパータスカン」と呼ぶようになったのが、誕生のきっかけです。
「スーパータスカン」とは「トスカーナ産のワインを超越した」という意味があります。

スーパータスカンの条件

ワイン法などの格付け基準にとらわれていない、トスカーナ地方で自由な発想で造られる上質なワインであることです。

サッシカイアのこだわり

ワイン樽とワインボトル

恵まれた環境にあることには間違いありませんが、成熟されたぶどうを作る為のこだわりは計り知れません。

手摘みで収穫したブドウを畑ごとに熟成させます

サッシカイアのワインのぶどうはすべて手摘みで丁寧に収穫されます。
手摘みはとても大変ですが、果実が完熟していることを確認して、果実を傷つけずに収穫でき、高品質な果実を得られるメリットがあります。

そしてここで面白いのが、ワインは畑ごとに分けたフレンチオーク樽でじっくり24ヵ月熟成させます。

恵まれた気候と大地

ぶどう畑

ボルゲリ地区にはブドウ栽培に適した環境です。サッシ(石) カイア(~な場所)の意味を持ち「サッシカイア」とは「石の多い土地」という意味で、ぶどう畑のある土壌の様子を表しています。

温暖な気候と海風が与えるワインへの影響

温暖な気候ととても豊富な日照でブドウの成熟度を高め、豊潤で肉厚な果実味を作りあげます。
そして海風により夜には涼しく冷え込むことで、ブドウにエレガントな酸味をもたらします。

この大地だからできるブドウの成熟

畑はボルドーの上級ワインを生むメドック地区の土壌に似ており、石ころが多い土壌です。この土壌は特にカベルネ ソーヴィニヨンに最適です。

小石の多い土壌は水はけが良く水分が渇望するため、ブドウは種の保存のため果実に成分を凝縮します。

海に近く海風もあり、ミネラルが豊富な土壌はブドウに豊富なミネラル分を与え、上品で奥深い味わいをワインにもたらします。

サッシカイアの歴史

ソムリエ

サッシカイアの始まりは1930年、ボルドーワインがとても好きなマリオ・インチーザ公爵とトスカーナ州ボルゲリの実家にブドウ畑を持つ娘との結婚がきっかけとなりはじまりを迎えます。

1940年代、マリオ・インチーザ公爵は自分が好むボルドー品種、カベルネ・ソーヴィニヨンを妻の実家の畑に植えてみました。

それにはボルドーワインが好きだけの理由ではなく、その土地の土壌が公爵が知るボルドーワイン銘醸地グラーヴ地区の土壌と似ていたからだと言われております。

品種構成

品種構成

サッシカイアは、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランの品種から作られます。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネソーヴィニヨン

フランス・ボルドー地方原産の黒ブドウ品種。ボルドーが世界一有名なワイン産地であるのと同様に、ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンも世界一有名なブドウ品種です。

カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配により生まれたとされていて、小粒で果肉に対して種子の比率が大きく、果皮が厚いため、タンニン(渋み成分のポリフェノールの一種)が豊富で色調の濃いワインになります。

ボルドーではジロンド川左岸のメドックやグラーヴ地区で主に栽培され、引き締まった味わいの長期熟成タイプのワインが造られます。故郷のボルドーから世界各国へ赤ワイン用ブドウの中で栽培面積世界第1位を誇るカベルネ・ソーヴィニヨン

晩熟で、冷涼な産地では十分に熟成しづらいため、比較的温暖で雨量が少なく、水はけの良い場所で栽培されています。フランスでは1980年代に栽培面積が増加し、ボルドー地方からヨーロッパ全土に広がり、アメリカのカリフォルニア州やチリ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、日本のほか、中国の雲南省や山西省でも栽培されている。

カベルネ・フラン

カベルネフラン

カベルネ・フランは赤ワインの原料となる果皮が黒いブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンの交配親(原種)です。房は小さめ、青みを帯びた黒い果粒で、ブドウの外見はカベルネ・ソーヴィニヨンにかなり似ています。

一般的には、ボルドーの赤ワインに代表されるように、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのワインにブレンドする品種として栽培されていますが

まとめ

ワインを囲むダイニングテーブル

サッシカイアは本当に素晴らしい上級ボルドーの味わいをもっております。ボルドー品種を使い、この大地に植えた公爵の発想、そしてボルゲリの娘との結婚がもたらした奇跡です。

私がはじめて口にした時のワインの印象は今でも忘れません。口に広がるボリューム感、そして熟した果実味と複雑な印象に余韻の長さ、本当に素晴らしいワインに出会えたと嬉しい気持ちにさせてくれました。

けして安くはありませんが、イタリアが産むスーパータスカンの実力は素晴らしいです。まだ口にしたことのない方は是非一度飲んでもらえたらこの感動を分かっていただけると思います。

すでに飲んだことのある方は違うヴィンテージを是非飲んでみてください。皆さんの感想をお問い合わせなどからで良いので、楽しみにお待ちしております。

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