5大シャトーのひとつシャトー・オー・ブリオンの当たり年を紹介!そしてこのワインはメドックの格付けの1級であるのにメドックではなくグラーブ地区のペサック・レオニャンのワインなのです。1855年メドックの格付けの前からシャトーオーブリオンはとても有名なwineでした。現在9万~25万円程の値段がついている有名ワインです。
シャトーオーブリオン
生産者
CH.HAUT BRIONシャトー・オー・ブリオン
生産地
フランス ボルドー ペサック・レオニャン
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン
メルロ
カベルネ・フラン
格付け
メドック格付け第1級
容量
750ml ~
原産地呼称
AOC. PESSAC LEOGNAN
シャトー・オー・ブリオン気になる当たり年は?
早速ですが気になる当たり年を紹介します。
■2005年、2009年、2015年、2016年、2018年
上記のヴィンテージはなんとWA(ワイン・アドヴォケイト)で100点を獲得したヴィンテージです。
いわゆるパーフェクトです。
シャトーオーブリオンの歴史
創業当時1550年からスティラージュ(澱引き)やウィヤージュ(補酒)という最先端技術を世界ではじめて取り入れ最先端を進むワイナリーでした。
その後イギリス1666年、ロンドンにシャトーオー・ブリオンを供するレストラン”Pontacks Head”ができると、このワインは大評判となりました。
敗戦国の処遇を決める1814年の「ウィーン会議」では、連日連夜、各国代表に豪華な料理とオー・ブリオンを振る舞われました。
フランスは敗戦国でありながら領土をほとんど失うことなくすんだのです。
当時からもとても有名でフランスと救世主的な扱いでグラーブ地区にありながらメドックの格付け1級に選ばれました。
1960年代には、ボルドーで初となるステンレスタンクを導入し、柔軟で革新的なワイン造りをおこなっているシャトーです。
味わいはとてもエレガント
オー・ブリオンは、五大シャトーの中で最もエレガントと言われております。
香り高くグラーブ地区の栽培で有名なメルローの比率が多く5つのメドック1級のワインの中では、渋みが少なく柔らかさがあり、香りや味の調和のとれた、とても親しみやすいワインです。
優れた凝縮感を持ち、早いうちから飲むこともでき、ゆっくり寝かせると重みとともに滑らかな舌触りも増し、30年の熟成にも耐える最も飲み頃の期間が長いワインともいわれております。
もちろんプレゼントや記念日に
こちらのワインは記念日や特別な日、プレゼントとしてもとても人気です。
ただ高価で、どのビンテージでも置いてあるというお店は少ないでしょう。
値段はもちろん高価で9万~でビンテージや特別モデルによってはかなり高額になります。
それだけ希少でありプレゼントでは喜ばれるワインです。
シャトー・オー・ブリオン2018年
シャトー・オー・ブリオン2016年
シャトー・オー・ブリオン2015年
シャトー・オー・ブリオン2009年
シャトー・オー・ブリオン2005年
ボルドーワイン
Bordeaux(ボルドー)という言葉は「水のほとり」を意味する古語に由来します。 その名の通りでゆったりと大河が流れ大西洋に注ぎ込むフランス南西部の港町です。
ボルドーメドック格付け1級
「5大シャトー」この言葉を一度は聞いたことのある方も多いかと思います。常に注目を集め、その価格は年々上がり続けているワインです。
ワイン好きの方は一度は口にしたことがあるかもしれませんが、今ではもう死ぬまで一度も口にすることがない方もいると思います。
それぐらい人気であり希少なワインでもあります。もちろん高価で取引されております。
5大シャトーの紹介リンクはこちら
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格付けの経緯
メドック格付けは、1855年のパリ万国博覧会の際、当時の流通価格を元にナポレオン3世の要請を受けて制定された独自の格付けです。1級から5級まで61シャトーが格付けされました。この格付けは、これまでの歴史の中で一度だけ変更を加えたきり現在まで変わらず存在しています。
5大シャトー
シャトー・ラフィット・ロートシルト 、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ムートン・ロートシルト
これら5つのシャトーが通称「5大シャトー」と呼ばれております。
シャトー・ムートン・ロートシルトに関しては、1973年に第1級に昇格しました。そしてこの5つのシャトーがボルドーワイン界のトップに君臨する存在として知られております。
品種について
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン
カベルネ・ソーヴィニヨン
フランス・ボルドー地方原産の黒ブドウ品種。ボルドーが世界一有名なワイン産地であるのと同様に、ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨンも世界一有名なブドウ品種です。
カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランの自然交配により生まれたとされていて、小粒で果肉に対して種子の比率が大きく、果皮が厚いため、タンニン(渋み成分のポリフェノールの一種)が豊富で色調の濃いワインになります。
ボルドーではジロンド川左岸のメドックやグラーヴ地区で主に栽培され、引き締まった味わいの長期熟成タイプのワインが造られます。
故郷のボルドーから世界各国へ赤ワイン用ブドウの中で栽培面積世界第1位を誇るカベルネ・ソーヴィニヨン。晩熟で、冷涼な産地では十分に熟成しづらいため、比較的温暖で雨量が少なく、水はけの良い場所で栽培されています。
フランスでは1980年代に栽培面積が増加し、ボルドー地方からヨーロッパ全土に広がり、アメリカのカリフォルニア州やチリ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチン、日本のほか、中国の雲南省や山西省でも栽培されている。
メルロー
フランスで最も沢山植えられている黒ブドウの品種はメルロー。 ワインの色は濃く、味わいにも厚みがありますが、カベルネ・ソーヴィニョンより角がなく、まろやかなので、 比較的若いうちから飲みやすいです。
カジュアルな赤ワインから「ペトリュス」のようなとんでもなく高級なワインにも使用されている品種です。香りはやや粒の大きい黒果実でプルーン等に例えられます。
熟成することで土っぽいニュアンス、素晴らしい山地で造られたワインにはトリュフのような高貴な香りを感じます。 ワインをブレンドする上で、カベルネ・ソーヴィニヨンに不足している部分をとてもうまく補うことのできる、優れた相棒です。
カベルネ・フラン
カベルネ・フランは赤ワインの原料となる果皮が黒いブドウで、カベルネ・ソーヴィニヨンの交配親(原種)です。房は小さめ、青みを帯びた黒い果粒で、ブドウの外見はカベルネ・ソーヴィニヨンにかなり似ています。
一般的には、ボルドーの赤ワインに代表されるように、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロのワインにブレンドする品種として栽培されていますが、カベルネ・フラン主体もしくは単独で造られるワインもあります。
シャトーオーブリオンの畑に植えられている品種の比率
赤用のブドウ畑には、メドック地区やグラーヴ地区で多く使われているカベルネ・ソーヴィニヨンが45%と最も多く、その次にメルロー37%、カベルネ・フラン18%の3種類が植えられています。
白用のブドウ畑には、グラーヴとしては珍しく、ソーテルヌ地区の主要品種であるセミヨンが63%、ソーヴィヨン・ブランが37%植えられています。
まとめ
古くから最先端の技術を用いて最高のワインを造り続けてきたシャトーオーブリオンはフランスを代表する救世主的なワインでもあります。
フランスの歴史と寄り添いながら長期間の熟成も可能で仮に40年前のビンテージと出会えたとしたらそのころの歴史やブドウに触れた気分になることは間違いないでしょう。グラーブ地区から唯一選ばれたこのシャトーオーブリオン是非一度飲んでほしいワインです。